コラム
Column
読書の秋
秋を表す言葉の一つに読書の秋(どくしょのあき)が存在しています。
読書の秋となぜ呼ばれるようになったのでしょうか?
読書の秋となぜ呼ばれるようになったかは
諸説が存在しておりその中の1つが古代中国の唐の時代の文人である
韓愈(かんゆ)が残した漢詩の一節
灯火(とうか)親しむべしから来ているとされています。
灯火親しむべしの意味は涼しさが気持ち良くて夜の長い秋の夜は
あかり(灯火)の下で読書をするのにもってこいとなっています。
ですので、秋は涼しくて読書をするのに適しているという意味を持ってる
「灯火親しむべし」から読書の秋の由来となってると言われているのです。
ちなみに人間が読書をしたり勉強するといった
人の集中に最適な気温が18度前後と言われています。
秋も深まってくれば気温も下がって18度くらいの時が続くので、
読書に集中しやすくなったり過ごしやすくなるということです。
また、昼と夜の長さがほぼ等しくなる秋分を過ぎたくらいから
夜の長さが伸びてきますので、夜が長くなってまとまった時間が取れるという事で
読書をするのに最適という事で上記の適した気温と合わせて読書の秋と呼ばれる事になってるのでしょう。
読書の秋が日本で普及し始めたのはいつ頃なのかと言いますと、
毎年秋になると10月27日~11月9日の2週間に催される
読書週間が由来になってるとされています。
読書週間について
読書週間(どくしょしゅうかん)とは、10月27日から11月9日までの2週間にわたり、
読書を推進する行事が集中して行われる期間。
1924年に日本図書館協会が11月17日から11月23日までの「図書週間」を制定していた。
1933年には「図書館週間」と改称され、出版界では「図書祭」が開催されていた。
しかし戦争の影響で、1939年には一旦廃止された。
終戦後の1947年、
日本出版協会、日本図書館協会、取次・書店の流通組織、
その他報道・文化関連団体30あまりが参加して「読書週間実行委員会」が結成され、
11月17日から11月23日までの第1回「読書週間」が行われた。
「一週間では惜しい」という事で、
2回目からは10月27日から11月9日までの文化の日を挟んだ2週間となり、現在に続いている。
1959年11月に、読書週間実行委員会の任務を引き継いで「読書推進運動協議会」(読進協)が発足した。
これとは別に「春の読書週間」「こどもの読書週間」など
として学校や図書館などで読書推進運動期間にあてられている週がある。
開始日終了日はまちまちであるが4月23日「子ども読書の日」を開始日にすることが多い。
といった経緯で行われるようになりました。
そしてここから日本に読書の秋という言葉が普及していったわけです。
読書の秋はなぜ呼ばれるようになったかは以上となっています。
秋は涼しくなってきて過ごしやすいシーズンとなっていますので、
この機会に読書をしてみるといいかもしれません。